冒険を諦めない

KH3が発売し、もうすぐ一年が経とうとしています。
島っ子を愛しくかわいく想う気持ちに変わりはありませんが、所感は意図して避けていました。
感想文…サルトルの代表作名そのものといっていいものは、人様に見せられるものではありません。
糞だったからです。
なにもかも、なにもかもが。
あの子達の夢であった三人で世界を冒険するという夢は欠片も叶えられず、おぞましい表現のオンパレード、ただただ意味を含ませた風なだけのうすっぺらい展開。
あれを、どう受け止めていいのか、混乱を極めたほどです。
あまりにもソラとリクとカイリが哀れで、泣き伏すしかありませんでした。
あれが大団円? 馬鹿を言うな、ふざけるな。
たった一人の老人のために、どれほど子ども達が犠牲になり、辛い思いをしたか。
簡単に、安寧に逝くことなどけして許されない、こんな結末が許されていいはずない。
あんな糞みたいな脚本を書いた奴を許せない。ぜったいに、ぜったいにです。

ふう、突然の憤り失礼いたしました。
あまりの解釈の違いに、今まで書いてきたものは全て間違いだったと、勢いで消していましたが、やはり全てを無かったことにするのは、子ども達への愛を、否定することになる気がして、やっぱり戻しました。
個人サイトは、時代に合わないものですが、それでも自分の思うままに好きを主張する場として、これほど良い場所はない、と個人的に思っています。
愛おしく思う人達を、文という形で少しだけ形にできるので、置いておく場所がほしい。ぐぐったりなどして、同好の方に見ていただければ、なによりです。
こうした形で残しておくことに意味はある、と思うのです。
スタンスについて語るのはエンターテイナーとして悪手ですが、今後、生きている間、少なくともシモーヌが文章を書ける間は、個人サイトとして、ずうっと残していく所存です。
好きなものを存分に好きと言って、どなたかをほんの少しだけしあわせにできたら。
それがいちばんうれしい、と思うのです。


  • 2020.01.03