矛盾のるつぼ

海外版BbS発売に際して、心の底から同意したい意見を拝見し、同時に笑ってしまいました。
こういうのを、かばえなくなってしまったのは、ほんの少しさびしい気もします。
そのうち発売される海外版は、たぶんやれません。島っ子の最後のあれを正常に戻してくれない限りは。
そもそもわたくし、テラとアクアに対して、ひっじょーに腹を立てているのです。
いかにマスター・エラクゥスが大事に育ててくれたとはいえ、あんまりにも無知なのですもの。
彼らのやったことは、時事風に言えば、正しい使い方も教えず100円ライターを渡すのと同じです。
しかも、それぞれがしっかり正当化していたのは、記憶に新しいことです。
もうこりゃだめだと、怒りながらがっかりしたあの気持ち。
BbSは無知であることの罪を描いているのだから、と自分で自分を納得させなきゃいけなかった失望感。
ただし、腹を立てることと好きでいることは、まったく別次元です。
不器用といえるほどまっすぐな生き方をしている二人を、好きにならないでいるのは難しいのです。
テラの覚悟は、びっくりすると同時に、ものすごく好きになるきっかけでもありました。
むしろあの覚悟がなければ、これほどテラに入れ込まなかったでしょう。それくらいテラが好き。
一日も早くアクアを娶ってしあわせに暮らしてほしいです。

矛盾ついでに、納得しかねていることをひとつ。
コードは、期待を見事なまでに砕いてくれましたが、中でも首を傾げたのがナミネレプリカの存在。
書き換えられた手帳は、ナミネが残したメッセージということでしたが、そりゃあねーべとツッコミどころ満載。
だって、ナミネはソラに恋しているからです。彼女にとって、ソラは神様と同じなのだ、と思わせるくらいの恋です。
それなのに、わざわざソラレプリカを通じて苦しませることを、ナミネがするでしょうか。
データだからといえばそれまででしょうが、それではあまりにもナミネをないがしろにしすぎです。
生まれ落ちてからしあわせでない環境だったのは、ナミネの責任ではありません。
だからこそ、様々なことを彼女自身の五感で感じてほしかったのに、あんまりです。ナミネが、かわいそうです。
子供たちをこれ以上苦しめるなら、戦ってでも阻止したい。というのが素直な気持ちです。
辿っていけば、これもまたテラとアクアに対する腹立たしさに繋がっているのが、どうにもこうにも。
答えることができなかったという商人さんのいたたまれなさが、よくわかります。


  • 2010.05.26




背の高い順賛成運動

ミッションをこなしてゲットしたテラとアクアのカスタムテーマ。
強烈にテラとアクアが好きなシモーヌとしては、上と下で並んでくれてるだけで大変うれしゅうございます。
ちなみに上と下というのにこれといって深い意味はないです。ほんとまじで。
PSPのカスタムテーマは、一度作成してしまうと編集ができなくなるので、並び順がごちゃっとなってしまいます。
いつか自分で作れるようになったら、ものすごく慎重に名前をつけようと決めましたとも。
アルファベット順は、それもまたオツなものですが、いろいろと要注意です。がっつ!

BbSは、物語が人抜きで進んでしまったことが、残念で仕方ありませんでした。
それでも、テラの、すごく素直で子供な部分が好きです。良い意味でおばかちゃんといいますか。
オーロラ姫の心をうばっちゃうし、白雪姫には逃げられちゃうし、シンデレラには強い心を持てと言っちゃうし、
やり方ひとつとっても、裏表のない性格そのままで、男前なのにかわいい(ごめん!)とこがたまりません。
けれど、決定的に彼を好きになった部分は、もっと違うところです。
マスターゼアノートの甘言にあっさりと乗ってしまったとき、テラの印象ががらっと変わりました。
もちろん納得のいかない部分は多々あります。
たとえマスターゼアノートを偉大なキーブレード使いだと思わされていても、自分の師と兄弟弟子を捨てられるだろうかという疑問がありますし、キーブレードマスターになるのは善いことかだって不明です(使い手同士が近くにいると云々という件はいまだに意味が飲み込めません)。
過程がおざなりなのはともかくとして、核になるのは、テラには確かに心の闇がある、ということです。
人を疑うことをしないのも、裏返せば、彼の怠惰さを現しているともいえます。
そのなんとも人間くさい弱さ。もうめろめろです。
何もかもが手遅れになってから、ようやく自らの闇を認めたテラの言葉に、胸がふさがる思いでした。
アクアがテラを好きなのは、弱さを認められる強さがあると、知っているからなのでしょう。
けれど悲しいかな、アクアはテラに恋していることを、ちっとも自覚していないのです。
テラは、あんなにもアクアのことが好きで、もろに嫉妬しちゃうくらいなのに。
二人は、まっすぐまっすぐ育てられたんだなあと、よーくわかります。
だからこそ、品行方正なだけでないとこが見たかったなあと、思ってしまうのです。
結婚式ではぜひカイリちゃんにブーケを渡してあげて下さい。島っ子が次なのは決定事項ですけれども。


  • 2010.05.10




曇りばかりで、春

表紙がキュートな猫ちゃんだったのに、中味がめんこい犬特集だったとき、どんな気持ちになったらいいのか。
愉快なリアクションをとりたい願望満載なシモーヌは、悩んでおります。

まあそれは置いといて。
BbSのカスタムテーマを手に入れるためには、ミッションという名の試練があるわけです。
慟哭したい衝動をぐっとおさえて(もし島っ子のだったら手に入れないと蒸発しちゃう!)粛々と挑むわけですが、
どういう意図があるのだろうとも気になるわけです。
アンケートなら、油断できないといううがった見方もしちゃいます。シモーヌこれでも大人ですからな。
購買層を的確に見極めつつ、ある程度の正確なデータを得られるのですからうってつけなのでしょう。
けれども使いどころに少々疑問な点もあるようで、ますます気になります。はてさて、結果はいかに。
ちなみにこういう風に考えるシモーヌは、こずるい大人と言います。
次回はぜひノートルダムの鐘とファイアボールで島っ子が楽しくきゃっきゃうふふでなにとぞなにとぞ。

カスタムテーマも欲しいし、おおっぴらに愛を叫べるとあって、早速島っ子へ恋文を書いてまいりました。
シモーヌのあふれんばかりの、ソラとリクとカイリの想いを綴ってみたのです。
そしたらなんと、妹から絶賛大不評をくらいまして。
いわく、それは誰と戦っているの、ということでした。
他でもない妹にそう言われてしまい、すごくショックでした。おねえちゃん絶賛へこんじゃう的な。
でも時間を置いて見返すと、確かにこれは大不評で当たり前だ、と納得。
果たしてシモーヌは何を攻撃しようとしているのかと、自分で不思議でした。とげとげ度はトゲゾーレベルです。
直接は恥ずかしいのでこっちで。言ってくれて、本当にありがとう。いちやが言ってくれてよかった。
とても人様には見せられないので、深く反省しながら書き直してます。
シグバール様へも愛を叫んじゃおうかしらと妄念ばかりが増大している次第です。
皆シグバール様と呼ぶのだ! くれぐれも敬意を払うのを忘れるな!

言い訳に過ぎませんが、BbSの最後で、ものすごく、ものすごーくがっかりしたのが大きくて。
そのがっかり度たるや、マンゴージュースが冷蔵庫にあっても、ちっともうれしくないレベル。
ソラとリクとカイリがしあわせでないのは、私達にとって、いちばん辛く、あってほしくないことです。
テラやアクアには悪いとは思うのですが、それでも、島っ子がいちばん大切で、かわいくて仕方ない。
もっと良い形で、あの子達が離ればなれにならずに済む方法はないだろうかと、悶々とするばかりです。


  • 2010.04.22




ハローエイプリル!

更新:KH 用法用量を守って正しく服用しましょう サイクス・カイリ・デミックス えろす描写に注意!
4/2 お付き合い頂きありがとうございました

こんばんやっほっほい! みんなのシモーヌ男爵だよ!
春の4月がやってきたね。うんうん、いい季節だ、すばらしいよ。
近頃冬に戻ったように寒くなったりもするけど、それでも春はいいものだよ、春は。
平年と比べれば暖春か寒春かわかるらしいけど、ぼかぁ異議を唱えたいなあ。
だって、春のぽかぽか陽気はいつもうきうきするじゃないか! 比べること自体ナンセンス!
そう思わないかい?

さて。えろすを探求してやまない日常にも春の新風はとても刺激的で、想像力を与えてくれる。
というわけで、今回は新たな極致を目指そうと考えたんだ。
抵抗されるのもそれはそれでおいしい。だがしかし、そればかりではつまらないじゃないか!
うん、そう思ったんだよね。倫理観とかは持ち出すまでもないよ。えろすは本能だからね。
いとしいかわいいカイリちゃんとなれば、やめられない止められないなのだよ。
いつだってらぶらぶなサイクスとカイリに、もっといちゃついてほしいけれど、どうすればいいか。
そこでぼかぁ考えたんだ。別の方法を使うのも、ありっちゃありじゃないか? とね。
というわけで、多種多様な方法の中から、とっておきの方法を選んだんだよ。
そう、薬ネタという、えろす界のリーサルウェポン。これだ!
えろす界隈においてはエクスカリバーといっても過言ではないかもしれない最強装備さ。
なんといっても、これさえ使えば抵抗もできなくなっちゃうんだからね。最高にすばらしいよ!
使い方は千差万別ながらどれもえろすパワーを掻き立ててくれるしね。
まあ、ここでは使い方についてレクチャーしないよ。実践が一番が信条だからね。
更に2人同時責めは外せないんだ。2 人 同 時 責 め 。わあなんてえろすな響きだろう!
これもまたえろすワールドの最終兵器なのさ。2倍というのは何時の世もすてきだ。
2倍、つまり美男子のサイクスとイケメンなデミックス。うん、カイリちゃんといい感じじゃあないか!
そして3人というのはもっとすてきですばらしい。いいねいいね。とてもクールだ。
そんなえろすのすばらしさたるや永遠に語り継がれちゃうかも級だね。エクセレント!
おかげで新たなるえろすの道が見えた気がするよ。だってぼかぁ知ってしまったんだ。
かわいい女の子のかわいい姿を求めるならば、薬を用いるのが一番だってね。
清くない正しさこそギャップ、ギャップこそもえ、もえは正義、ジャスティスなんだ!
いいかい、理性の抑圧なんか受け入れちゃいけないよ。今こそ、己の野生を解放する時が来たんだ。
小道具なんてものはめくるめくえろす世界において脇役でしかないんだからね。
そんなわけで全力をもって、恋しい女の子がいる未成年男子成人男子諸君を応援しちゃうよ。
もちろん今後にも期待してくれて構わない。どんどん展開していくつもりさ。
ぼかぁ応援の為なら、どんな卑劣な手段を用いさせることも全く辞さない派だからね!




今日は甲子園が春と夏だけじゃなく冬もやるらしいよと母をだましました。


  • 2010.04.01




相変わらずディスってる

シモーヌがシグバール様を敬愛してやまないのは、いっとう最初の出会いがあるからです。
すなわちあの素晴らしくすてきな声に魂を持っていかれたわけでありまして。
一度惚れてしまったら、あとは泥沼というのはご覧の通りでございます。
けれどブライグに関しては、もちすてきな声にときめきが破裂せんばかりでしたが、そんなに…という印象。
むしろ、悲しくなったというのが、大きいでしょうか。

シグバール様の達観している姿勢は、そりゃあもうかっこよくて、きゃーきゃーならずにいられません。
彼にとっては、子供たちの友情物語も大人の権謀術数も、大きな河の底にある石ころのようなものなのでしょう。
力も行動力もあるのに、ただ成り行きに任せ自分ではけして手を出さない。
そういう風に物事を眺められるのはなぜだろうと、いつも考えずにいられないのです。
自らの目であるままの世界の姿を見たからなのか? もしそうなら、どのような手段で?
というのが、長年の議題でもありました。
けれど結論は望めないし、作中で描かれるはずがない、というのがシモーヌの考えでした。
私などがいちいち言うまでもないことですが、世界観に全く合わないからです。
けれどBbSでは、ブライグは初めから悪意を持っている、として描かれていました。
悪意を持っていようがいまいが、関係ないのです。(あったら最初からめろめろになったりしません)
ただ悲しかったのは、ブライグは物語のための裏切者だった、ということです。
弟子でもない衛士が、どうして世界が分断されていることに気付けるのか。
世界を治める人よりも異邦人を信用したことだって、おかしいです。
賢者アンセムが愚かな統治者であったのなら、頷けます。
でもそれは、あの世界に生きる人全てに対する侮辱ではないでしょうか。
ただの愚か者を統治者にしたままなんて、ありえないからです。
それが悲しくて辛くて、怒りすら覚えます。

万が一に可能なら知りたいと思っていたのは、何がブライグ(シグバール)の考えを変えたか、ということです。
子供のように、別の世界を見たい、という単純な欲求だけでいられないはずですから。
けれど手元に出されたのは、異邦人と結託した悪役その1、という姿。
こんなんで納得できるかぁあ! としか叫べません。
悪役の心情まで描けというわけじゃない。ただ、あまりにもお粗末じゃないか、と思うのです。
子供たちが主役ですから、比例して大人の描写がおろそかで適当なのは、いいんです。
(子供たちの描写まで暗示めかすしかないのは嘆くばかりですが)
だからといって愚かに描くのは、間違った手法ではないでしょうか。
エラクゥス、賢者アンセムといった本来なら味方側の大人まで愚直だったのは、非常にがっかりしました。
テラがあれほどに純真無垢な子供なのも大いに納得です。いえ、テラは大好きですけれど。

もやもやを払拭するためには、やっぱりシグバール様のかっこいい姿が何よりの特効薬。
というわけでゲームを見たり(ホロウバスティオンのシーンの雰囲気はマジかっこいい)、
大好きなサイト様のすてきなシグバール様に心をいやしてもらってます。
はああー、やっぱりかっこいいなあ…。すっごいすっごいかっこいい。
あんまりかっこいいので、かっこいい以外に言葉が出てきません。
それくらいシグバール様はかっこよくてすてきです。

パソコンに向かっているとキーボードを打ちたくなるのですが、今回はボツにしました。
なぜかというと明らかに人選をミスっていたからです。シグバール様出てこないじゃん!
しっかりと考えずにやりだしてしまうのはいけないのだと、シモーヌは学びました。
でももったいないので出しておきます。貧乏性かつ自己顕示欲が強いもので。

シグバール様の話のつもりだったもの アクセルとデミックス
「つまり、あいつは油断ならないじじいってことだ」
「へ?」
 先を歩いていたデミックスが、頓狂な声をあげて振り返った。
 配分された職務を終えた後で、アクセルにも少し肩の力を抜いていたところがある。そんな時だから、腹の中に溜めているものが出てしまったのかもしれない。
「シグバールがかあ? どういうことだよ?」
 尋ね返されて、アクセルはどう答えるかを、少し考えてみた。
 腹の中味が出たといっても、それは表面に浮いた上澄みに過ぎず、すくい取ったとしても毒にも薬にもならないものだった。
 これがそのまま他の者の耳に入ったとしても、一笑されるのがオチだろう。
 当の本人が大笑いしている姿が浮かび、それが伝染したのか、アクセルはおかしく思い笑った。
「どうもこうも、へらへら笑ってるだけならこっちも付き合いやすいのになって話だよ」
「んなの聞いてないって。油断できないってのと、じじいってのがどういう意味かって聞いてるんだろ」
 ん? とアクセルは視線と同じに、意識もデミックスの方に向けた。
 闇の回廊に漂う空気は、肺に入れると初めてその重さがわかる。泥の上を流れたような重い味を喉に感じながら、アクセルは話の続きを促すようにあごをしゃくった。
「だからさあ、油断できないっていうのは違うんじゃないの? そりゃあ、何考えてるかわかんない奴だけどさあ。あれは好き勝手やってるっていうんじゃない? あとじじいってのも言い過ぎだし。なら俺達はおっさんの部類に入っちゃうじゃん」
 ああそういうことか、とアクセルは半ば気抜けした。
 意見が違っている点は面白いと思ったのだが、デミックスの言い分は自分をかばう部分が多く、保守的でさえある。そちらのほうが、よっぽどおっさんくさいのではないだろうか。
 普段から不熱心であることに熱心なのは、彼なりに立ち位置を掴んでいるからだろうとアクセルは読んでいた。そんなやり方も確かに面白い。だがそれは、アクセルの趣味ではなかった。
「好き勝手で大いに結構。けどこっちが泡を食わされるのは辞退したいもんだろ」
「まあ、そりゃあなあ」
「煽るのが嫌味なくらい上手いからな、あのおっさんは」
 短くはない付き合いで、アクセルの中の評価はそこに行き着く。
 あの老獪さは、ときおり薄気味悪く感じるほどだ。時間は無慈悲なほど平等で、経た分を身にできるのを、アクセルはよく理解していた。
 だからこそ、シグバールの持つ余裕は、来世までも見通せる目を持っているのでは、とアクセルに錯覚させる。
 それはシグバールが、自らの足で窺い知れない世界も踏み分けてきたということだ。そう想像すると、アクセルは目眩のような感覚さえ憶える。
 立ち止まり首を傾げているデミックスを、アクセルはすぐに追い越した。
「じゃあさあ、じじいってのは?」
 あまり興味のなさそうな口調であるのを、アクセルはきちんと拾っている。その上で、軽い調子で返した。喉に染み込む澱んだ空気が声と共に押し返される。
「俺から見りゃあ充分じじいだってことだよ」
「お前それ、おっさんくさくないかあ?」
「ほっとけ」


  • 2010.03.29