狂い咲く莢蒾(がまずみ)

弥彦、操ちゃん、燕ちゃん、そして剣路。
薫殿が泣いている子をすぐさまやさしくだきしめてあげるのが、とても好きなのです。
だきしめて守ってくれる存在がいれば安心できる。
薫殿はその理由を知っていて、それはきっと、お母上がそうしてくれたからではないか。
剣路に接するやさしい母である薫殿を見ていたら、自然とそう思えてきました。
そしてもう一つの根拠! それは薫殿が母親似であることがド確定していること!
いえけしてルッキズムがどうのこうのと言うつもりは毛頭ありません。でもほら、お父上である越路郎さんの写真を見ればもう一目瞭然。薫殿のかわいらしさと美しさはお母上からもらったものだと、膝をぽんと打って納得してしまうのも、自然な成り行きと申しますか。
試される大地で越路郎さんとファーストコンタクトするのはマジで縁でいいと思うのです。

最初はとても涙もろかった薫殿ですが、一息に成長し、凛々しさと包容力を備えた女の子になっていきます。ああ、薫殿を好きだと思う気持ちが爆発しそう…縁と結婚しよ…縁薫結婚しねえかな……。
ですが、成長する前はどうだったでしょう?
詳しく書かれていないので妄想の過ぎるところがあるかもしれませんが、幼い薫殿は好奇心にあふれたとても愛らしく、けれど泣き虫なところがあったのではないか。
甘えんぼうで、いつもお母上にべったりで、そんな薫殿をお母上はなによりも大事にしていて。
薫殿が母親になるのは初めてであり、母としてがんばろうとするとき、手本にしようにも先生はいません。そんなとき、お母上を思い出していたのではないかなって。

どうしようもなく心が弱ってしまったとき、薫殿が欲しいものを欲しいと言えない状況は、悲しく思います。
このやさしい女の子を守ってやりたいと親心がうずいて飛んでいきたくなります。
ええーいまてまてーい薫殿を泣かすやつぁワシが成敗してくれるわあ! こんな気持ち。
そしてたった2週間とちょっと(ということにしています。異論は認めます)ですが、一緒にいた縁もまた、欲しいものを欲しがってももらえない状況でした。
巴さんが縁をとても大切に思っていたのは疑いようがありません。
ただほんのちょっと、たとえば言葉の行き違い、あるいは思いをしまって置く場所、そういう諸々が違ってしまっただけ。
ケンカは互いをわかりあう薬にもなると個人的に思っています。
すごーく深刻ですごーくやばくてすごーく傷付けて傷付いて。そんな喧嘩までが薬とは誓って言いません。反りが合わないのは全くもって別問題。
ただね、思ってしまうのですよ。
いちどくらい、縁は姉ちゃんとガチのケンカをすればよかったんじゃないかって。
お姉ちゃんと年が離れすぎていたのはあまり…よくなかった…。これはもちろん机上の空論です。

さーていよいよ縁薫に持っていかさせていただきますぞ!!!!!!!ウヒヒヒ!!!!
孤島で過ごした薫殿と縁。互いにいろいろ思うことはあったでしょうが、二人暮らしはけっこう上手くいっていました。
物理的強制二人暮らしですが厚顔無恥に二人暮らしとカウントさせていただきます。ひゅー薫殿と縁同棲してたんだぜ!!!!こりゃあなにもないわけないよなあだって二人っきりだしなあ!!!!
とまあ、はい、こういう体で参ります。
薫殿と縁がどんな風に過ごしていたか。う〜ん練れば練るほどおいしくいただける無限のドリーム。
先に心を寄せたのは薫殿です。大切なお姉さんのことで苦しむ縁を気の毒に思ってしまった。
気の毒には種々様々な意味があります。
薫殿はそれをごはんという形で届けました。ごはんを食べないのは体によくない。
そんな意思表示をして、二人分のごはんを作り続けました。
縁はどうしたか。不味いといいながら半分は食べます。
薫殿は中途半端に半分残したと怒りますが、待ってそこ怒るぽいんつやない、ごはんを作ってくれた人に対して失礼すぎると怒ってええとこやでマジで!
そう、大事なのは縁が半分は食べていたということ。
薫殿が渡したやさしさを、ちゃんと受け取っているのです。
縁はバリバリのワーカホリックなので食事への関心は薄かったのではと予想しています。一日エナドリで済ますタイプ。時代的に言い直せば携行食。レーション的なあれです。健康にやべえやつだ!
彼自己申告してましたもの、仕事が忙しくて日本に来られなかったって。
改めて思いましたが鯨波さんはよく初対面の縁に腹を立てなかったなって…人格者すぎます…。
ですから、あの孤島での二週間ちょっとは、縁がはじめて休める時間でもあったのではないかなあって。精神状態は↑↑↓↓→↑↑ぐらいのブレ幅でしたが、休める時間はだれにでも必要です。薫殿にした20の罪を数えろ的な怨念はありますが、縁にも休息は必要です。いいえ、ぜったいに、休まなければいけなかった。
精神状態がズタボロになった縁ですがそれでも薫殿の声だけは聞こえていた。
薫殿は思わず心配を口に出してしまうほど縁のことを案じていた。縁って呼んでた、縁って呼び捨てにしてたウヒィー!
もうこの描写だけでご飯100杯ぺろりんちょなのですが、薫殿ほど気持ちを和ませる女の子がそばにいてくれたら、20の罪以下略の縁だって心安らいでも不思議ではありません。
やさしいひとのそばにいると自分もやさしくなれる気がする。錯覚でも勘違いでも誤認識でも、なんでもいい。
薫殿のごはんバフのおかげで縁は一時的に安らげた。そう思うと、ハンケチを握りしめてよかったねえよかったねえとむせび泣かずにいられないのです。
ひょっとすると、ごはんのお礼をしていたかもしれません。
片付けない縁に薫殿がぷんぷんしながら食膳を取りに行って、やっぱり半分残して放置してあるのにぷんすかして(薫殿は縁がいなくても気にしない)、結局片付けてあげるやさしい薫殿は、見慣れない包み紙(チョコレート説を一生推したい)を見つけて…ああなんてラブでエモでメロでロマンチックなの縁薫結婚しねえかなああああ〜〜〜〜〜〜!!!

という、もしも、縁がほんの少しだけ薫殿にやさしさを返していたら。
そんな誇大解釈強調てんこ盛りでお送りいたしました。はいてんこ盛り!
次こそ…しあわせハッピーな縁薫に…二週間ちょっとは短い…短かすぎるんじゃよ……:( ;´꒳`;):

ザッピングシステムとはすごいゲームを作った方々のすごいシステムなのです!
主人公の行動が、後にもう一人の主人公の道を切り開く手助けになっていたんだすごい!
主人公が落ちることで有名なヘリの消火をしていたとき、もう一人の主人公はこうしていたすごい!
と、ストーリーの見えないところまでわかる、ほんとうにすごいシステムなのです!


  • 2025.11.09