新アニメ2・3話感想


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いつか自慢しようと目論んでいた、縁薫アンソロに寄稿させていただいた妹画の縁薫マンガです!
縁と薫殿がこんなかんじに過ごしていたと思うとハートがギュギュンとしません?しますよね!!
縁のどこが好きって、わりと薫殿の問いや質問にちゃんと答えてくれるとこなのです。
たまに解説も入るあたり、一度自分の縄張りに入れてしまった薫殿に、ちゃんと応対してしまう。
無害そうな愛想のよい若造風なときはなんとまあ口数の多い人だろうとびっくらしますが、素の縁は褒められる態度を取れる性格ではありません。そういう縁が薫殿にかまったりかまわれたりしているのだと思うと、はあ〜縁薫結婚しねえかな〜〜と呟かずにいられませんのです。ガハハ!
それにしても同じ遺伝子なのにこのほのぼのさ…妹の心のやさしさがそのまま現れているようだとお姉ちゃんは思うばかりです。
シモーヌはまーったく気が付かなかったのですが、1コマ目は暗転入滅の縁と薫殿が対峙するシリアスなあの場面のオマージュなのだそうで。ま、まじか…あの絶望の深さが地獄の底につきそうなあそこを…と感嘆するばかりでした。


さて、引き続き新アニメと前日の次回予告の薫殿をわくわくしながら待ちわびている今日この頃です。
薫殿が登場する回は絶対にリアタイしようと固く誓ったのに、さっそく寝過ごすというギルティをやらかしました。
薫殿がかわいいの会強火担当もんぺっぺとして…これほどの不覚はありません…いやもう…やらかした…orz
配信があったりとなにかと便利な世の中になりましたが、新鮮な薫殿を摂取できなかった無念さときたら……あほー!
ひとまず気を取り直して、妹といっしょに2、3話を3回ほど再生して、無念はちょっこし果たせたと思うようにします。

原作での2〜4話をとてもうまく再編成していて、そうか、弥彦の成長はここからになるのだと感慨深くなりました。
なにより薫殿がかわいい! 一挙手一投足がかわいい! まだこの頃は、胸に感情をしっかりとしまっておけなくて、すぐに表情に出てしまうところがほんとうにかわいくて大好きです。すぐに表情に出てしまうのは、この1年後には少し控えめになりますが、それでも、うれしいかなしいさみしいといった感情がわかってしまう素直さがとても大好きです。
若干苦言を申し上げるとしたら、出稽古にいく際、薫殿がリボンをしているのは解釈違いでした…。
切り裂かれないといけないリボンちゃんだったので、仕方ないのはわかりますが、おれっちは薫殿もんぺっぺなので、彼女の剣士としての信念をないがしろにされるのは悲しかったです…。
あと、これは常々、いえ、ずーっと昔から引っかかっていたのですが、弥彦の口の悪さはそのままなのですね。
ヤクザなんかに拾われていいように使われていたら、仕方ないのはわかります。
弥彦の生意気さはそのまま彼の誇り高さからくるものだともわかっていても、いえ、わかっているからこそ、弥彦がとても頭のいい子で、言葉がかんたんに人を傷付けてしまうのをわからないはずないと思うからこそ、フォローがほしかったです。
師範代とはいえたった17(16)歳の女の子が剣術道場を背負っていこうというのは、常識的に無理なはずです。
でも、神谷道場は父や稽古仲間のいた、薫殿にとってすごく大切な居場所だった。
たった一人の家族である父親がいて、切磋琢磨しながらにぎやかな声にあふれていて、けして規模は大きくはない流派だけど、お父さんの信念が通った、薫殿にとってなによりも大切な居場所だった。
薫殿がうっかり好々爺にだまされそうになるのも、よく素性のしらない剣心を引き止めてしまうのも、それはやさしさを含んでいるものだけれど、ひとりっぽっちになる怖さを知ってしまった女の子の、もうひとりになりたくないという痛々しいほどの心の吐露です。
それがわかったから剣心は留まってくれた。その後の運命を思うと、ああこれは浪漫譚なのだとしみじみ思うばかり。
話を戻しまして、弥彦が、門下生が戻ってこない理由を正確に指摘したとき、薫殿は少し悲しそうにします。
自分には父親ほどに人に剣を説く技倆もなく、人望の重みも無い(これは彼女がまだ少女だからで、けして薫殿の責任ではありませんが)のを、痛いほどわかっているからです。
弥彦だって、言い過ぎてしまったとばつが悪そうにそっぽを向いてしまいましたが、そのあとに、生意気な口調でたったひとことでいいから、言い過ぎたことを薫殿に謝ってほしかった。ちゃんと一礼して道場に入っていましたが、どうしてもそれだけでは足りないと、つい思ってしまいます。
薫殿と弥彦の関係性がものすごく好きなので、今後、どこかできちんとフォローがあるといいなあ。
だってこの後、自分を放って違う男の子を指導していると、俺を差し置いてと嫉妬してしまうんですよ?
自分は絶対にシスコンじゃないと言い張るタイプの弟っぷりで、そこから弥彦を好きになったのをよく覚えています。
ああ、ほんとうに、縁が少し目線を下げて、薫殿と弥彦を見ていたら…心境の変化までは絶対に望めないとしても、薫殿のあんな姿を見なくて済んだかもしれないのに…。
マントしてる縁は80点、してなくても150点で好きですが、縁の視野の狭さが引き起こしたたくさんの人を傷付ける行為は、どうしたって、度し難い。そういう縁をどうにかしてあげられる可能性があるのが、渦の真ん中にいることになってしまった薫殿だというのも、まったくもって運命を動かす力とはねじ曲がっていますのう。


  • 2023.07.22