新アニメ16・17話感想

本編は雷十太先生との因縁から決着へ。そして由太郎君とのしばしの別れ。
剣心と雷十太先生の戦闘シーンが描き足され、由太君の憧れがいっそう高じているのが切ないですのう…。
橋を壊したり岩を切ったりと、とにかく威力があり派手な技だったのが、雷十太先生なんかに憧れてしまう不幸のはじまりでもありました。
由太君の快弁と行動力もすごいですが、弥彦はそういう手合いにわりとドライな対応するのがすごく好きです。
育った環境を思うと、そうならざるを得なかった部分もあるのですが、こういう落ち着きをもって、あぶなっかしいところのある薫殿(師匠)を俺が見ててやらなきゃと思うようになる10歳最高すぎます。はー姉弟かわいい…(*ノノ)
朝駆けにやってきた由太君と、淡々とツッコむ弥彦の両隣で眠そうにしている剣心と薫殿がもう好き!
薫殿の寝間着姿もたいへん興奮しますが、なにより三つ編みにしてくれてたのでほっとしました。やっぱり薫殿はこうでないと!('∀'*)
寝るときもポニテはあずましくないですし、髪型がくずれないようまだ枕が高かった頃でしょうし、ほどいてもらうのにとても好都合なのでぜひ三つ編みは継続していただきたいですっ。
縁が薫殿の髪をほどくの性癖なので…師範代として頑張っている薫殿をただの女の子に戻す的な意味合いで…へへへ…。
気合いが入ってねえ! って弥彦に言われるとこの薫殿、はちゃめちゃにかわいくありません? すっげかわいい!! びっくりしてちょっこしほっぺたが赤くなってるんですよね…はーかわいい…。
そしていつもより胸元が見えているのでは…!? 寝ぼけたままだったのでサラシが少し下がり気味なのでは…!!?
ここ字幕ONにしておくと薫殿と弥彦のやりとりがしっかりわかるのですが、薫殿はきっとあんな悪口言われたことなく育ってきたでしょうから、余計に口喧嘩になっちゃうんだろうなあとにまにましちゃいます。
ダブスタではありますが、弥彦の口の悪さはもう少し矯正しないと、育ての親である薫殿に対して失礼すぎるし、けれど薫殿に甘えている部分でもあるし…と複雑です。
由太君につきっきりの薫殿に、弥彦の機嫌がたいそう悪くなるの、ほんとにかわいいですね…。
原作よりも拗ね度は控えめでしたが、薫殿の、子供なんだから、の言い方にやさしさがにじんでいるのがもう最高で…おれっちらこのシーンを待ってたんだ…!
ここで薫殿が由太君に稽古をしてみないと誘うところ、父親への悪感情を咎めるでもなくなだめるでもなく、本来の剣術をやりたいという思いと鬱屈を発散させてあげられたらという、すごくやさしい思いやりにあふれていて、薫殿のこういうところがほんとうに好きだとしみじみ思うばかりでした。
同じ年頃の切磋琢磨できる好敵手がいることは弥彦にとっても良いことです。
手下さん達による道場襲撃ばっさりカットは良い采配だと思いました。道場壊されなくてよかった!('∀'*)
あそこで手下達が出てきてしまうと、賢い由太君なら剣心の強さに驚くよりも、アポなし襲撃してくる雷十太先生の一派に対する不穏さを感じ取ってもおかしくありません。聞こえの良い薫陶をもらったと思い込ませ、由太君を送り込むことで隙を狙う方向へシフトチェンジしたのはいかにも小物っぽい卑劣さです。
弥彦と燕ちゃんと由太君のやりとりすごくいい!! 燕ちゃんを泣かせそうになってやっちまったの顔をしている弥彦と、スマートに手を差し伸べる由太君では、男の子としてはどっちがかっこいいか一目瞭然。
この三人すごくかわいいですよね…今の子供の頃から年頃になるまでがおいしすぎる…( ´﹃`*)
薫殿が日が変わるとちゃんと違う着物なの、毎回アニメスタッフさまの細やかな気遣いに感謝するばかり(-人-)
訪問着に相応しい着物、みんなでごはんのときは桃色の地と格子模様の帯にお気に入りの藍色のリボン。おしゃれさん!
薫殿が由太君に入門をすすめてくれるも、先生がいいと断ってしまうほど、絶大な信頼を寄せているんだなあと悲しくなります。湯呑みを持つ指の動きから、ほんとうは迷っているのがわかるのに…。
子供を欺き苦しめる大人はすべからく断罪されろ! 断固、許すまじ!!ヾ(`□´)ノシ
由太君はまだ子供だからわからなくても仕方ありませんが、土下座程度で助かるなら、それに越したことはないと思います。ましてや相手はただのお金目当ての強盗(に見せかけてた)。自分の息子と執事さんの命もかかっているのですから、いくらでも頭を下げたって恥ではない。むしろ必死に自分の命は捨ててでも、家族を守ろうとした父の姿に見えました。
道理が通じる真っ当な相手ではないのに立ち向かっていくのは、蛮勇でしかありません。
由太君のお父上は、原作よりずっと立派な父親で、好感が持てました。
彼がもう少し大人になったら、どれほど父親に大事にされていたか、守られていたかをわかってくれるといいですのう。
女子供もいるのに背後から斬りかかってくる絵に描いたような卑怯者っぷりを見ても洗脳がとけないのは、由太君自身が理想を作りすぎてしまったせいなのでしょうね…。
彼が物心ついたときには、あるべき武士(士族)の姿は形骸化していて、想像するしかなかったからでしょう。
弥彦の誇り高くありたいという理想と同じなのに、すんなり仲良くなれなかったのは、ここらへんの齟齬があるからかしら。それでも由太君のことで真剣に怒るようになったのが、わかっていてもあまりに残酷な結果で…子供が傷付けられるのはほんとうに胸が痛くなります…。
剣心と雷十太の戦いを、弥彦と由太郎、そして薫殿が見届けるようになるの、え、いいの!?とびっくりでした。
弥彦が由太君を引っぱって連れていくのはすごくよかったですが、薫殿が抜ちゃんモードの剣心をまた見ることになってほんとうにいいの!? 的な…。
アニメやマンガの技術には完全に門外漢なので、でかい口は叩けないのですが、戦闘シーンはもうちょっこし動きがあって、使い回しはしないでほしかったなって…。ま、まあこれから盛大に戦う斎藤さん戦と京都編があるから、そのためにも温存ですよね!
殺人剣を振るえば奈落、という言葉は、できれば薫殿には聞かせないでほしかったです…。
目の前で弥彦が殺されそうなのに、男二人は余裕で助けられるからいいけれど、薫殿はとても怖かったでしょうに…。
普遍的な少年漫画に求めるのはお門違いなのはわかっていても、男の強さ、かっこよさを際立たせるために誰かを人身御供にする描写はあまり好きではないのです…。さんざん楽しませてもらっておいて、これほど身勝手な感想はほんとうに申し訳ないのですが…。るろ剣のこういう描写はどうにも苦手で…。ほんとうにすみません。
由太郎のお父上、ほんとうにいい人すぎて…剣心を責めもせず、ただただ自分の生業のせいで息子が正しい生き方を模索したのだと、理解していて…こんなにも自分の息子を思っている良い父親をただの金づる扱いした雷十太にますます嫌悪感がつのります。
明治時代の新橋駅! 背景がすごく丁寧で、わーっと感動しました。洋風の駅だ!
江戸時代からビールはあったそうですが(出島から手に入ったそうです)、広告が出るほど庶民にも行き渡ったのかと思うと、この時代の変わりかたはすごく早くて大変だったんだろうなあ。
発破を掛ける弥彦も、言われっぱなしじゃない由太君も、ほほえましくもあり、寂しさもあり…。
どうか子ども達が進む道があまり辛くないよう祈るばかりです。
見送りのときの薫殿のお着物は黄色地に柳色の帯でとても春らしくてかわいいですね…(*ノノ)
リボンも少し紫がかった藍色で、少しずつ気に入った色のリボンを集めているのだと思うと薫殿の女の子らしさが垣間見られてうれしくなっちゃいます('∀'*)
雷十太は剣術家としての才能はあったはずなのに、慢心が表に出てしまい、才能すら自分で折ってしまった。前川先生と由太君親子にした仕打ちを思えば、小物に似合いの末路です。もっとわかりやすい罰があってもいいくらい。
貴重なアニオリの枠を使ってわざわざ掘り下げなくていいのにと思いました…描くべきは薫殿でしょう。
薫殿が言っていた、「新しい剣術」という言葉は、薫殿もまた剣士として思い描く理想があり、懸命に剣術の道を模索している最中なのだと、彼女の姿勢がますます好きになります。
対極の存在である剣心を見つめる瞳の複雑な色を、だれも見ていないのは、なんともしんどい…。どうしてここを掘り下げてくれないのですか…。
(ここ薫殿が剣心の重荷になってしまうと思い込んでしまうとこ2カウント)


  • 2023.11.18