新アニメ18・19話感想

本編は左之助が主人公の番外編。
ずっと昔から疑問だったのですが、9歳の子どもがその後どうやって暮らしていたのでしょう…?
左之助本人も、後に上海で子ども(縁)が一人で生きていけるわけないという認識でしたが、動乱の幕末でも子ども一人が生活できるはずありません。いつの時代も子どもが一人で生きていけるわけない。
てっきり津南さんといっしょに、なんとかかんとかがんばっていたのだと思い込んでいて、けれどそれは勘違いでした。左之助は一人で上京したか、それともしばらくは処分を免れた赤報隊のどなたかが面倒を見てくれていたのか…。
わりとあっけらかんとしている人なので、辛酸を嘗めながら多感な思春期を過ごしたわけではない、と思いたいです。
錦絵を買ってきてほしいという妙さんの頼みに、まあいいか、と笑う顔と、首元の太さがまぶしい…めちゃくちゃ男の人っぽい…(*ノノ)
左之助もまた幕末の有名人物に明るい様子を見ていると、赤報隊瓦解後も、幕府側の動向を追っていたのだとなんだかしんみりしてしまいますね…。
薫殿はいつもかわいいですが、小さな財布入れを持つ所作が美しく、こういうところがほんとに好きです。
欲をいえば、原作の芸術的なまでの男女それぞれの手指の美しさも、アニメにももう少し反映されたらなあと思ってしまいます。
原作で好きなところは数え切れないほどありますが、薫殿のしなやかで繊細な指先の描き方がいちばん好きなのです。
春画という言葉だけでかあっと赤くなってしまう初々しい乙女な薫殿ほんと最高ですありがとうございます…!
左之助に対して心配しておろおろと顔を見合わせる剣心と薫殿はやさしいですね。心がやさしい二人ですのう。
思い出の世界によそ者は不要、と言う剣心に、薫殿が表情を曇らせるのは、あなたもそうなの? と心の中で問いかけているからなのでしょうね…。
(ここ薫殿が剣心の重荷になってしまうと思い込んでしまうとこ3カウント:臨界点ギリギリ)
薫殿の、容易に他人の領域に踏み込まない慎ましさは美徳でもありますが、だからこそ余計に切なさが込み上げてしまうのを、薫殿は口には出さずに飲み込んだり、笑ってごまかしたりしてしまう。しっかりしているようで、ちっともしっかりしていない、恋と呼ぶには未成熟な気持ちを、自分でもどうしていいかわからない、ただの女の子。
そういう薫殿が、一足飛びに剣心のために強くなれとまわりにせっつかれるのは、なあんか、釈然としないです。

津南さんの中の人が梅原裕一郎さんで、妹とどひゃーっとひっくり返ってしまいました。おれっちらキャベツくん色。
なんといっても、梅原さんが縁の声担当第一候補だったのです…。あの低くてお腹に響く声は縁にぴったりだなって。
もうあわてて縁の中の人は誰になるか予想のドラフト会議を開催しました。
もちろん今まで縁の声をやってくださっている佐々木望さんの狂気がにじむハスキーボイスも大好きですが、新アニメはキャスト一新となっていますし、縁だけ変わらないはずありません。
的な次第で、シモーヌと妹の願望と欲望にまみれた予想はじゃんじゃかじゃーん!
・石川界人さん
古川慎さん 志々雄様でした…!。。゚≡≡゚(* ノωノ)゚
・安元洋貴さん
・浪川大輔さん
となりましたー! 当たるといいな!('∀'*)ハテサテフッフー!
中の人が決まると、お話を書くときに脳内再生できるというのがたいへんありがたいのです。
今現在は、り薫殿と佐々木さん縁でしゃべっているので、はてさてどうなることやら…。
縁はきっと低めの声というのが共通認識なので、どうかぴったりな人が担当して下さるようお待ち申しております。
わきまえている若造風のしゃべり方も、本性を抑え目にした大仰な語り口も、素に戻ってしまったそこらの兄ちゃんな声も、どれもほんとうに楽しみで…薫殿といっぱいおしゃべりしてほしい…( ´﹃`*)

左之助はお金絡みに関しては薫殿の信用がまったくなくって、ついけらけら笑っちゃいました。
それを変だとあわてふためく薫殿も、左之助への信頼があってとてもよいですね…。薫殿は親しい人が離れていってしまうのにはひどく敏感で臆病ですからのう…。
妙さんと小さい嬢ちゃん(この呼び方ほんとかわいくて好き)こと燕ちゃんを呼んでおいてくれといって、その足で恵さんのところに行ったの、あまりにも左恵すぎて胸を押さえてのけぞっちゃった…。
新アニメが、原作で不足していた描写をとても上手に足して補完してくれるの、すごくうれしくなります。
宵太の墓にもう参ったとよ、って、あまりにもあまりに左恵すぎてもう最高…!
左之助がなにかと恵さんのところに通っているのか、恵さんが左之助に墓参りをしたいと訪ねていったのか…。どちらにしても、左之助は、いいんだよ、もう。と、何度も恵さんに言ってあげているんだろうなって…(/ω\*≡*ノωノ)
左之助は恵さんのそばにいてあげて…さみしい身の上の、さみしさを口に出来ない恵さんのそばで、たくさんくだらない話をしてあげたら、きっとさみしさが紛れるから…。

津南さんが剣心をのっぺらぼうに描いたときの、薫殿の横顔が痛ましいのに美しくて…胸が苦しい…もうこの回だけで薫殿が剣心の重荷にはなるまいと固く誓い直しているのがわかって辛すぎます…彼女の望む、人声があふれる家をもう失いたくないと…まだ、ほんの16歳の女の子が、立て続けに頼れる人を失えば、臆病になっても無理もありません。
よだれたらして寝る薫殿の寝顔が、左之助が最後に一瞥するところで、しあわせそうな表情に変わっているのは、きっと良い夢を見ているからなのでしょうね…はあ、なんてかわいい女の子だろう…みんなでの宴会がほんとうに楽しかったんだろうな…。指もとてもきれいだった…あんなに小さな手でがんばってるんだなあって、薫殿を応援したい気持ちがますます高まります。
左之助から見ても、薫殿が日々剣術を伝えようとしているのは、やっぱり異質なのですね。
でも、それを認めて見守ってくれているのもまた、新しい時代の感性。新しき世を皆が自由に生きていい。
剣心と左之助のそういうスタンスすごく好きです。左之助がみんなのことどう思っているかを聞けたのもうれしかった。
大きな組織などから見るのではなく、ふつうの人が日々を生きている風景も語り尽くせない物語なのですよね。
左之助と恵さんの補完すごくよかったので、薫殿もどうか、剣心、弥彦、縁も含めて絡まない、彼女のがんばっているところも描いてくれたらいいなあと、こっそり期待を寄せております。
原作ではほとんど無かった、薫殿だけのお話が見たいです。
最近Cパートに補完という名の思わせぶりをぶちこんでくるので、戦々恐々でしたが、ああ、やっぱり薫殿が泣いてしまうんだと、もうしんどくってぇ…。


  • 2023.12.12