■相変わらずディスってる
シモーヌがシグバール様を敬愛してやまないのは、いっとう最初の出会いがあるからです。
すなわちあの素晴らしくすてきな声に魂を持っていかれたわけでありまして。
一度惚れてしまったら、あとは泥沼というのはご覧の通りでございます。
けれどブライグに関しては、もちすてきな声にときめきが破裂せんばかりでしたが、そんなに…という印象。
むしろ、悲しくなったというのが、大きいでしょうか。
シグバール様の達観している姿勢は、そりゃあもうかっこよくて、きゃーきゃーならずにいられません。
彼にとっては、子供たちの友情物語も大人の権謀術数も、大きな河の底にある石ころのようなものなのでしょう。
力も行動力もあるのに、ただ成り行きに任せ自分ではけして手を出さない。
そういう風に物事を眺められるのはなぜだろうと、いつも考えずにいられないのです。
自らの目であるままの世界の姿を見たからなのか? もしそうなら、どのような手段で?
というのが、長年の議題でもありました。
けれど結論は望めないし、作中で描かれるはずがない、というのがシモーヌの考えでした。
私などがいちいち言うまでもないことですが、世界観に全く合わないからです。
けれどBbSでは、ブライグは初めから悪意を持っている、として描かれていました。
悪意を持っていようがいまいが、関係ないのです。(あったら最初からめろめろになったりしません)
ただ悲しかったのは、ブライグは物語のための裏切者だった、ということです。
弟子でもない衛士が、どうして世界が分断されていることに気付けるのか。
世界を治める人よりも異邦人を信用したことだって、おかしいです。
賢者アンセムが愚かな統治者であったのなら、頷けます。
でもそれは、あの世界に生きる人全てに対する侮辱ではないでしょうか。
ただの愚か者を統治者にしたままなんて、ありえないからです。
それが悲しくて辛くて、怒りすら覚えます。
万が一に可能なら知りたいと思っていたのは、何がブライグ(シグバール)の考えを変えたか、ということです。
子供のように、別の世界を見たい、という単純な欲求だけでいられないはずですから。
けれど手元に出されたのは、異邦人と結託した悪役その1、という姿。
こんなんで納得できるかぁあ! としか叫べません。
悪役の心情まで描けというわけじゃない。ただ、あまりにもお粗末じゃないか、と思うのです。
子供たちが主役ですから、比例して大人の描写がおろそかで適当なのは、いいんです。
(子供たちの描写まで暗示めかすしかないのは嘆くばかりですが)
だからといって愚かに描くのは、間違った手法ではないでしょうか。
エラクゥス、賢者アンセムといった本来なら味方側の大人まで愚直だったのは、非常にがっかりしました。
テラがあれほどに純真無垢な子供なのも大いに納得です。いえ、テラは大好きですけれど。
もやもやを払拭するためには、やっぱりシグバール様のかっこいい姿が何よりの特効薬。
というわけでゲームを見たり(ホロウバスティオンのシーンの雰囲気はマジかっこいい)、
大好きなサイト様のすてきなシグバール様に心をいやしてもらってます。
はああー、やっぱりかっこいいなあ…。すっごいすっごいかっこいい。
あんまりかっこいいので、かっこいい以外に言葉が出てきません。
それくらいシグバール様はかっこよくてすてきです。
パソコンに向かっているとキーボードを打ちたくなるのですが、今回はボツにしました。
なぜかというと明らかに人選をミスっていたからです。シグバール様出てこないじゃん!
しっかりと考えずにやりだしてしまうのはいけないのだと、シモーヌは学びました。
でももったいないので出しておきます。貧乏性かつ自己顕示欲が強いもので。
シグバール様の話のつもりだったもの アクセルとデミックス
すなわちあの素晴らしくすてきな声に魂を持っていかれたわけでありまして。
一度惚れてしまったら、あとは泥沼というのはご覧の通りでございます。
けれどブライグに関しては、もちすてきな声にときめきが破裂せんばかりでしたが、そんなに…という印象。
むしろ、悲しくなったというのが、大きいでしょうか。
シグバール様の達観している姿勢は、そりゃあもうかっこよくて、きゃーきゃーならずにいられません。
彼にとっては、子供たちの友情物語も大人の権謀術数も、大きな河の底にある石ころのようなものなのでしょう。
力も行動力もあるのに、ただ成り行きに任せ自分ではけして手を出さない。
そういう風に物事を眺められるのはなぜだろうと、いつも考えずにいられないのです。
自らの目であるままの世界の姿を見たからなのか? もしそうなら、どのような手段で?
というのが、長年の議題でもありました。
けれど結論は望めないし、作中で描かれるはずがない、というのがシモーヌの考えでした。
私などがいちいち言うまでもないことですが、世界観に全く合わないからです。
けれどBbSでは、ブライグは初めから悪意を持っている、として描かれていました。
悪意を持っていようがいまいが、関係ないのです。(あったら最初からめろめろになったりしません)
ただ悲しかったのは、ブライグは物語のための裏切者だった、ということです。
弟子でもない衛士が、どうして世界が分断されていることに気付けるのか。
世界を治める人よりも異邦人を信用したことだって、おかしいです。
賢者アンセムが愚かな統治者であったのなら、頷けます。
でもそれは、あの世界に生きる人全てに対する侮辱ではないでしょうか。
ただの愚か者を統治者にしたままなんて、ありえないからです。
それが悲しくて辛くて、怒りすら覚えます。
万が一に可能なら知りたいと思っていたのは、何がブライグ(シグバール)の考えを変えたか、ということです。
子供のように、別の世界を見たい、という単純な欲求だけでいられないはずですから。
けれど手元に出されたのは、異邦人と結託した悪役その1、という姿。
こんなんで納得できるかぁあ! としか叫べません。
悪役の心情まで描けというわけじゃない。ただ、あまりにもお粗末じゃないか、と思うのです。
子供たちが主役ですから、比例して大人の描写がおろそかで適当なのは、いいんです。
(子供たちの描写まで暗示めかすしかないのは嘆くばかりですが)
だからといって愚かに描くのは、間違った手法ではないでしょうか。
エラクゥス、賢者アンセムといった本来なら味方側の大人まで愚直だったのは、非常にがっかりしました。
テラがあれほどに純真無垢な子供なのも大いに納得です。いえ、テラは大好きですけれど。
もやもやを払拭するためには、やっぱりシグバール様のかっこいい姿が何よりの特効薬。
というわけでゲームを見たり(ホロウバスティオンのシーンの雰囲気はマジかっこいい)、
大好きなサイト様のすてきなシグバール様に心をいやしてもらってます。
はああー、やっぱりかっこいいなあ…。すっごいすっごいかっこいい。
あんまりかっこいいので、かっこいい以外に言葉が出てきません。
それくらいシグバール様はかっこよくてすてきです。
パソコンに向かっているとキーボードを打ちたくなるのですが、今回はボツにしました。
なぜかというと明らかに人選をミスっていたからです。シグバール様出てこないじゃん!
しっかりと考えずにやりだしてしまうのはいけないのだと、シモーヌは学びました。
でももったいないので出しておきます。貧乏性かつ自己顕示欲が強いもので。
シグバール様の話のつもりだったもの アクセルとデミックス
「つまり、あいつは油断ならないじじいってことだ」
「へ?」
先を歩いていたデミックスが、頓狂な声をあげて振り返った。
配分された職務を終えた後で、アクセルにも少し肩の力を抜いていたところがある。そんな時だから、腹の中に溜めているものが出てしまったのかもしれない。
「シグバールがかあ? どういうことだよ?」
尋ね返されて、アクセルはどう答えるかを、少し考えてみた。
腹の中味が出たといっても、それは表面に浮いた上澄みに過ぎず、すくい取ったとしても毒にも薬にもならないものだった。
これがそのまま他の者の耳に入ったとしても、一笑されるのがオチだろう。
当の本人が大笑いしている姿が浮かび、それが伝染したのか、アクセルはおかしく思い笑った。
「どうもこうも、へらへら笑ってるだけならこっちも付き合いやすいのになって話だよ」
「んなの聞いてないって。油断できないってのと、じじいってのがどういう意味かって聞いてるんだろ」
ん? とアクセルは視線と同じに、意識もデミックスの方に向けた。
闇の回廊に漂う空気は、肺に入れると初めてその重さがわかる。泥の上を流れたような重い味を喉に感じながら、アクセルは話の続きを促すようにあごをしゃくった。
「だからさあ、油断できないっていうのは違うんじゃないの? そりゃあ、何考えてるかわかんない奴だけどさあ。あれは好き勝手やってるっていうんじゃない? あとじじいってのも言い過ぎだし。なら俺達はおっさんの部類に入っちゃうじゃん」
ああそういうことか、とアクセルは半ば気抜けした。
意見が違っている点は面白いと思ったのだが、デミックスの言い分は自分をかばう部分が多く、保守的でさえある。そちらのほうが、よっぽどおっさんくさいのではないだろうか。
普段から不熱心であることに熱心なのは、彼なりに立ち位置を掴んでいるからだろうとアクセルは読んでいた。そんなやり方も確かに面白い。だがそれは、アクセルの趣味ではなかった。
「好き勝手で大いに結構。けどこっちが泡を食わされるのは辞退したいもんだろ」
「まあ、そりゃあなあ」
「煽るのが嫌味なくらい上手いからな、あのおっさんは」
短くはない付き合いで、アクセルの中の評価はそこに行き着く。
あの老獪さは、ときおり薄気味悪く感じるほどだ。時間は無慈悲なほど平等で、経た分を身にできるのを、アクセルはよく理解していた。
だからこそ、シグバールの持つ余裕は、来世までも見通せる目を持っているのでは、とアクセルに錯覚させる。
それはシグバールが、自らの足で窺い知れない世界も踏み分けてきたということだ。そう想像すると、アクセルは目眩のような感覚さえ憶える。
立ち止まり首を傾げているデミックスを、アクセルはすぐに追い越した。
「じゃあさあ、じじいってのは?」
あまり興味のなさそうな口調であるのを、アクセルはきちんと拾っている。その上で、軽い調子で返した。喉に染み込む澱んだ空気が声と共に押し返される。
「俺から見りゃあ充分じじいだってことだよ」
「お前それ、おっさんくさくないかあ?」
「ほっとけ」
「へ?」
先を歩いていたデミックスが、頓狂な声をあげて振り返った。
配分された職務を終えた後で、アクセルにも少し肩の力を抜いていたところがある。そんな時だから、腹の中に溜めているものが出てしまったのかもしれない。
「シグバールがかあ? どういうことだよ?」
尋ね返されて、アクセルはどう答えるかを、少し考えてみた。
腹の中味が出たといっても、それは表面に浮いた上澄みに過ぎず、すくい取ったとしても毒にも薬にもならないものだった。
これがそのまま他の者の耳に入ったとしても、一笑されるのがオチだろう。
当の本人が大笑いしている姿が浮かび、それが伝染したのか、アクセルはおかしく思い笑った。
「どうもこうも、へらへら笑ってるだけならこっちも付き合いやすいのになって話だよ」
「んなの聞いてないって。油断できないってのと、じじいってのがどういう意味かって聞いてるんだろ」
ん? とアクセルは視線と同じに、意識もデミックスの方に向けた。
闇の回廊に漂う空気は、肺に入れると初めてその重さがわかる。泥の上を流れたような重い味を喉に感じながら、アクセルは話の続きを促すようにあごをしゃくった。
「だからさあ、油断できないっていうのは違うんじゃないの? そりゃあ、何考えてるかわかんない奴だけどさあ。あれは好き勝手やってるっていうんじゃない? あとじじいってのも言い過ぎだし。なら俺達はおっさんの部類に入っちゃうじゃん」
ああそういうことか、とアクセルは半ば気抜けした。
意見が違っている点は面白いと思ったのだが、デミックスの言い分は自分をかばう部分が多く、保守的でさえある。そちらのほうが、よっぽどおっさんくさいのではないだろうか。
普段から不熱心であることに熱心なのは、彼なりに立ち位置を掴んでいるからだろうとアクセルは読んでいた。そんなやり方も確かに面白い。だがそれは、アクセルの趣味ではなかった。
「好き勝手で大いに結構。けどこっちが泡を食わされるのは辞退したいもんだろ」
「まあ、そりゃあなあ」
「煽るのが嫌味なくらい上手いからな、あのおっさんは」
短くはない付き合いで、アクセルの中の評価はそこに行き着く。
あの老獪さは、ときおり薄気味悪く感じるほどだ。時間は無慈悲なほど平等で、経た分を身にできるのを、アクセルはよく理解していた。
だからこそ、シグバールの持つ余裕は、来世までも見通せる目を持っているのでは、とアクセルに錯覚させる。
それはシグバールが、自らの足で窺い知れない世界も踏み分けてきたということだ。そう想像すると、アクセルは目眩のような感覚さえ憶える。
立ち止まり首を傾げているデミックスを、アクセルはすぐに追い越した。
「じゃあさあ、じじいってのは?」
あまり興味のなさそうな口調であるのを、アクセルはきちんと拾っている。その上で、軽い調子で返した。喉に染み込む澱んだ空気が声と共に押し返される。
「俺から見りゃあ充分じじいだってことだよ」
「お前それ、おっさんくさくないかあ?」
「ほっとけ」
- 2010.03.29