どうあがいても絶望病棟行き

いやー、昨日はネット上の各所で楽しませていただきました。
冗談だと分かっていても、とても楽しいものです。
勇なま:3Dはまさかの専用機発売かと大いにおどろかせていただきましたとも。
おみやげのPSP用壁紙があるのもうれしかったです。PSPの壁紙とカスタムテーマ収集が大好きなのです。
デフォルトのも充分かわいいのですが、自分の好みのに変えると、よしよしおれっち色に染めてやったぜ…!
みたいな征服感に浸れるといいますか。あれは癖になるよね。
BbSもカスタムテーマ配布のお触れがあったので鼻息荒く頂きにいったら、条件があるらしく。なんてこった!

昨日はお付き合いいただき、ありがとうございました。
ボキャブラリーが最高に貧困なシモーヌですが、ものすごく楽しかったです。
とりあえずシモいネタで行くのは決定事項でしたが、やはり発想力の無さは痛く。
メイド服が手に入るんだから(マイソロネタ)メイド服で夜もいいんじゃないとか、
いつの世もきれいな花にはトゲがあるっていうじゃないとか、
宇宙船の操縦室はガラス張りだしスリル満点でいいんじゃねとか、
今更ながら脳内のキモさにびっくりしてみちゃったりもしましたが、シモーヌは元気です。
今度は全部やってやろうと目論んでます。だってエイプリルフールなんだもの。はっちゃけてもいい日だもの。

そういえば、なりダンがPSPで移植リメイクだそうな。
なら、なりダン2も移植リメイクしてくれたらいいなあと、妄想せざるをえません。
イベントとスキットが全てフルボイスだったりしたら、もう、どんなにいいか!
あれを生の声で聞けるとなったら、もう、もう、どんなにすばらしいか!!!
何よりエターニアから来ている、というのがいいのです。同じ時間軸でなかったこともすてきです。
リッドとファラが、のんびりと時間に追われることなく(ここ重要)、レイスさんと語らえるのですから。
なりダン2はほんといいゲームでした。ファンダムvol.1と同じくらいに。
サインコサインタンジェント〜。


  • 2010.04.02




ハローエイプリル!

更新:KH 用法用量を守って正しく服用しましょう サイクス・カイリ・デミックス えろす描写に注意!
4/2 お付き合い頂きありがとうございました

こんばんやっほっほい! みんなのシモーヌ男爵だよ!
春の4月がやってきたね。うんうん、いい季節だ、すばらしいよ。
近頃冬に戻ったように寒くなったりもするけど、それでも春はいいものだよ、春は。
平年と比べれば暖春か寒春かわかるらしいけど、ぼかぁ異議を唱えたいなあ。
だって、春のぽかぽか陽気はいつもうきうきするじゃないか! 比べること自体ナンセンス!
そう思わないかい?

さて。えろすを探求してやまない日常にも春の新風はとても刺激的で、想像力を与えてくれる。
というわけで、今回は新たな極致を目指そうと考えたんだ。
抵抗されるのもそれはそれでおいしい。だがしかし、そればかりではつまらないじゃないか!
うん、そう思ったんだよね。倫理観とかは持ち出すまでもないよ。えろすは本能だからね。
いとしいかわいいカイリちゃんとなれば、やめられない止められないなのだよ。
いつだってらぶらぶなサイクスとカイリに、もっといちゃついてほしいけれど、どうすればいいか。
そこでぼかぁ考えたんだ。別の方法を使うのも、ありっちゃありじゃないか? とね。
というわけで、多種多様な方法の中から、とっておきの方法を選んだんだよ。
そう、薬ネタという、えろす界のリーサルウェポン。これだ!
えろす界隈においてはエクスカリバーといっても過言ではないかもしれない最強装備さ。
なんといっても、これさえ使えば抵抗もできなくなっちゃうんだからね。最高にすばらしいよ!
使い方は千差万別ながらどれもえろすパワーを掻き立ててくれるしね。
まあ、ここでは使い方についてレクチャーしないよ。実践が一番が信条だからね。
更に2人同時責めは外せないんだ。2 人 同 時 責 め 。わあなんてえろすな響きだろう!
これもまたえろすワールドの最終兵器なのさ。2倍というのは何時の世もすてきだ。
2倍、つまり美男子のサイクスとイケメンなデミックス。うん、カイリちゃんといい感じじゃあないか!
そして3人というのはもっとすてきですばらしい。いいねいいね。とてもクールだ。
そんなえろすのすばらしさたるや永遠に語り継がれちゃうかも級だね。エクセレント!
おかげで新たなるえろすの道が見えた気がするよ。だってぼかぁ知ってしまったんだ。
かわいい女の子のかわいい姿を求めるならば、薬を用いるのが一番だってね。
清くない正しさこそギャップ、ギャップこそもえ、もえは正義、ジャスティスなんだ!
いいかい、理性の抑圧なんか受け入れちゃいけないよ。今こそ、己の野生を解放する時が来たんだ。
小道具なんてものはめくるめくえろす世界において脇役でしかないんだからね。
そんなわけで全力をもって、恋しい女の子がいる未成年男子成人男子諸君を応援しちゃうよ。
もちろん今後にも期待してくれて構わない。どんどん展開していくつもりさ。
ぼかぁ応援の為なら、どんな卑劣な手段を用いさせることも全く辞さない派だからね!




今日は甲子園が春と夏だけじゃなく冬もやるらしいよと母をだましました。


  • 2010.04.01




相変わらずディスってる

シモーヌがシグバール様を敬愛してやまないのは、いっとう最初の出会いがあるからです。
すなわちあの素晴らしくすてきな声に魂を持っていかれたわけでありまして。
一度惚れてしまったら、あとは泥沼というのはご覧の通りでございます。
けれどブライグに関しては、もちすてきな声にときめきが破裂せんばかりでしたが、そんなに…という印象。
むしろ、悲しくなったというのが、大きいでしょうか。

シグバール様の達観している姿勢は、そりゃあもうかっこよくて、きゃーきゃーならずにいられません。
彼にとっては、子供たちの友情物語も大人の権謀術数も、大きな河の底にある石ころのようなものなのでしょう。
力も行動力もあるのに、ただ成り行きに任せ自分ではけして手を出さない。
そういう風に物事を眺められるのはなぜだろうと、いつも考えずにいられないのです。
自らの目であるままの世界の姿を見たからなのか? もしそうなら、どのような手段で?
というのが、長年の議題でもありました。
けれど結論は望めないし、作中で描かれるはずがない、というのがシモーヌの考えでした。
私などがいちいち言うまでもないことですが、世界観に全く合わないからです。
けれどBbSでは、ブライグは初めから悪意を持っている、として描かれていました。
悪意を持っていようがいまいが、関係ないのです。(あったら最初からめろめろになったりしません)
ただ悲しかったのは、ブライグは物語のための裏切者だった、ということです。
弟子でもない衛士が、どうして世界が分断されていることに気付けるのか。
世界を治める人よりも異邦人を信用したことだって、おかしいです。
賢者アンセムが愚かな統治者であったのなら、頷けます。
でもそれは、あの世界に生きる人全てに対する侮辱ではないでしょうか。
ただの愚か者を統治者にしたままなんて、ありえないからです。
それが悲しくて辛くて、怒りすら覚えます。

万が一に可能なら知りたいと思っていたのは、何がブライグ(シグバール)の考えを変えたか、ということです。
子供のように、別の世界を見たい、という単純な欲求だけでいられないはずですから。
けれど手元に出されたのは、異邦人と結託した悪役その1、という姿。
こんなんで納得できるかぁあ! としか叫べません。
悪役の心情まで描けというわけじゃない。ただ、あまりにもお粗末じゃないか、と思うのです。
子供たちが主役ですから、比例して大人の描写がおろそかで適当なのは、いいんです。
(子供たちの描写まで暗示めかすしかないのは嘆くばかりですが)
だからといって愚かに描くのは、間違った手法ではないでしょうか。
エラクゥス、賢者アンセムといった本来なら味方側の大人まで愚直だったのは、非常にがっかりしました。
テラがあれほどに純真無垢な子供なのも大いに納得です。いえ、テラは大好きですけれど。

もやもやを払拭するためには、やっぱりシグバール様のかっこいい姿が何よりの特効薬。
というわけでゲームを見たり(ホロウバスティオンのシーンの雰囲気はマジかっこいい)、
大好きなサイト様のすてきなシグバール様に心をいやしてもらってます。
はああー、やっぱりかっこいいなあ…。すっごいすっごいかっこいい。
あんまりかっこいいので、かっこいい以外に言葉が出てきません。
それくらいシグバール様はかっこよくてすてきです。

パソコンに向かっているとキーボードを打ちたくなるのですが、今回はボツにしました。
なぜかというと明らかに人選をミスっていたからです。シグバール様出てこないじゃん!
しっかりと考えずにやりだしてしまうのはいけないのだと、シモーヌは学びました。
でももったいないので出しておきます。貧乏性かつ自己顕示欲が強いもので。

シグバール様の話のつもりだったもの アクセルとデミックス
「つまり、あいつは油断ならないじじいってことだ」
「へ?」
 先を歩いていたデミックスが、頓狂な声をあげて振り返った。
 配分された職務を終えた後で、アクセルにも少し肩の力を抜いていたところがある。そんな時だから、腹の中に溜めているものが出てしまったのかもしれない。
「シグバールがかあ? どういうことだよ?」
 尋ね返されて、アクセルはどう答えるかを、少し考えてみた。
 腹の中味が出たといっても、それは表面に浮いた上澄みに過ぎず、すくい取ったとしても毒にも薬にもならないものだった。
 これがそのまま他の者の耳に入ったとしても、一笑されるのがオチだろう。
 当の本人が大笑いしている姿が浮かび、それが伝染したのか、アクセルはおかしく思い笑った。
「どうもこうも、へらへら笑ってるだけならこっちも付き合いやすいのになって話だよ」
「んなの聞いてないって。油断できないってのと、じじいってのがどういう意味かって聞いてるんだろ」
 ん? とアクセルは視線と同じに、意識もデミックスの方に向けた。
 闇の回廊に漂う空気は、肺に入れると初めてその重さがわかる。泥の上を流れたような重い味を喉に感じながら、アクセルは話の続きを促すようにあごをしゃくった。
「だからさあ、油断できないっていうのは違うんじゃないの? そりゃあ、何考えてるかわかんない奴だけどさあ。あれは好き勝手やってるっていうんじゃない? あとじじいってのも言い過ぎだし。なら俺達はおっさんの部類に入っちゃうじゃん」
 ああそういうことか、とアクセルは半ば気抜けした。
 意見が違っている点は面白いと思ったのだが、デミックスの言い分は自分をかばう部分が多く、保守的でさえある。そちらのほうが、よっぽどおっさんくさいのではないだろうか。
 普段から不熱心であることに熱心なのは、彼なりに立ち位置を掴んでいるからだろうとアクセルは読んでいた。そんなやり方も確かに面白い。だがそれは、アクセルの趣味ではなかった。
「好き勝手で大いに結構。けどこっちが泡を食わされるのは辞退したいもんだろ」
「まあ、そりゃあなあ」
「煽るのが嫌味なくらい上手いからな、あのおっさんは」
 短くはない付き合いで、アクセルの中の評価はそこに行き着く。
 あの老獪さは、ときおり薄気味悪く感じるほどだ。時間は無慈悲なほど平等で、経た分を身にできるのを、アクセルはよく理解していた。
 だからこそ、シグバールの持つ余裕は、来世までも見通せる目を持っているのでは、とアクセルに錯覚させる。
 それはシグバールが、自らの足で窺い知れない世界も踏み分けてきたということだ。そう想像すると、アクセルは目眩のような感覚さえ憶える。
 立ち止まり首を傾げているデミックスを、アクセルはすぐに追い越した。
「じゃあさあ、じじいってのは?」
 あまり興味のなさそうな口調であるのを、アクセルはきちんと拾っている。その上で、軽い調子で返した。喉に染み込む澱んだ空気が声と共に押し返される。
「俺から見りゃあ充分じじいだってことだよ」
「お前それ、おっさんくさくないかあ?」
「ほっとけ」


  • 2010.03.29




時計の針を盗んじゃう

もしこうだったら、と妄想するのは大変楽しく興奮に満ちております。
もしパオプの木になれたら、そりゃあもう毎日バラ色ハッピーうっきうきなのは間違いありません。
とまあ妄想まみれの毎日なのでありまして、近頃は7番目の弟子という妄執にとらわれまくりです。
すなわちっ、カイリちゃんが賢者アンセムの7番目の弟子だったら、ということですぐふぐふ。
ちなみに脳内(↓)ではお花畑にごめんなさいなほど妄想が組み上がっておりますとも。
いたずらな小悪魔天使 絵@いちや
べりーさんきゅーなんだよ! おねえちゃんすっげすっげうれしいんだよ!
手前みそ全開でごめんなさいなのですが、シモーヌは妹の絵が、そりゃあもう! 大好きで。
さらに鉛筆だと好物度は倍率ドンなのでございます。鉛筆の、やわらかい線がすごくいいなあって思うのです。
なので妹にいとしいかわいいカイリを描いてもらえたら、もううれしくてっ。
ちなみに白衣はシモーヌと妹の趣味盛りだくさんですうひひ。タイツは、外せないっ!
余談にも程がありますが、当然えろすはいけるよねと盛り上がったわけです。そんな深夜2時50分。

レイディアントガーデンが滅びなければ、そうなっていたんだろうなあ、がデフォ思考回路です。
事実顔パスお花摘み放題のオプションつきだった衝撃は雷が落ちてくる並にすごかったです、ええ。
7番目の弟子を、アンセム様はナチュラルにひいきしまくりだと存じます。やりやがるぜあのじじいなら。
第むにゃむにゃ回穏便に養育権を奪取する云々会議とかやってるんだぜやべえやべえ。暴走する権力。
あとイエンツォは振り回されてるに全力で賛成です。15歳に振り回されている26歳はとても大好物です。
離籍しても舞台をがんばるとのことで、おれっちらは希望を捨てていません。内田ちゃん以外考えられません。
島っ子がいっしょに冒険するとこを見届けるまで、ゾンビになっても待っています。

BbSプレイメモは撤去しました。またもや中途半端になってしまい申し訳ありません。見通しが甘すぎました。
今後はこんな結果にならないよう、先を見据える力を養っていきます。本当に申し訳ありませんでした。
物語のために人が動くのではなく、人が動くから物語になるのではないか。
個人的には、そう感じられました。
最後のあれさえ、あれさえなければ…! 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって知っとるかぁああー!!!
アンケートには、支離滅裂な思いの丈をぶつけてきました。ぶっつけてきました。
余裕で字数オーバーしてましたがなぜか受け付けてもらえたので、びくびくしてました。
所感的なものもそのうち。目指せ、脱・愚痴まみれっ。テラがすごく好きなのです。

レイナ様からバトンいただきましたすっげすっげうれしいですありがとうございます!(*ノノ)
サイクスとカイリでとなると、シモーヌはついうっかり暴走してしまうわけでありますはい。
ついうっかりこぼれ話になっちゃう勢いなのでありますええ。

【指定バトン】
※指定者以外は絶対にやらないで下さい(いつ回ってくるか分からないバトンなので)。
※回してくれた人から貰った『指定』を『』に入れて書いて答える事。
指定『サイカイ』
1.最近思う『サイカイ』 ...出会い編はありですよね!
 昨日まで当たり前にあった城壁は、アイザの疑いを深めるものになっていた。
 周りをめぐりはじめた場所に戻ってから、再び城壁を見上げる。もう、何周したかも憶えていない。
 薄曇りのまぶしくもない空に、アイザはうっとうしそうに目を細めた。
 年寄りどもから飽きるほど聞かされた昔話が事実だとすれば、この土地を守る役割があるというのは、確かに納得できる。
 だがそれは、年寄りども以上に、昔の話だ。
 街の外で人がふっと消えてしまうという話が聞こえてきたとき、少年の脳裏にこの空にも届くほどの堅牢な城壁を思い浮かばせたのも、不思議なことではなかった。
 つまり、今なおこの城壁が現存するはっきりとした理由があるのだ、というのがアイザの導き出した結論だった。
 あのおそろしく頭の固い門番も、疑いをより深める手助けをしている。
 いきなり現れ、しかしふつりと姿をけした化け物に対し、城が守りの気配を見せていたことも気に掛かった。
(隠したいものがあるのか?)
 もう一度城壁周りをめぐってみようと歩き出したとき、首の裏に、いやな気配を感じた。
 振り返って確かめる前に、植え込みの陰に身を隠す。城主の考えはさっぱり読めないが、この趣味だけはありがたい。
 丁寧に剪定された枝に服を引っ掻けてしまわないように気を付けていると、足元でがさりと派手な音がした。
「しーっ、しずかに、みつかっちゃう!」
 アイザは、思わず呆気にとられた。
 どこでどうくっつけてきたのか、やわらかそうな髪に花びらをつけた幼い少女が、唇に指を当てている。
 だが、あの門番の意味もなく肩をいからせた姿を見つけると、厄介な状況だったのをすぐに思い出した。
「邪魔だ、遊ぶなら他の場所へ行け」
「だめだめ、いまうごいたらみつかっちゃうもん」
「おまえの都合なんか関係ない、俺が見つかる方が厄介なんだ」
「もう! しずかにしないときこえちゃうよ」
 カイリ、どこに隠れている、と呼ぶ声が聞こえると、幼い少女はぎくりと体をかたくした。
 落ちつきなくそわそわとしているので、近寄られれば、潜んでいることが簡単にばれてしまう。

2.こんな『サイカイ』には感動 ...密着してるといいんだよ!
(くそ)
 アイザは体を低くすると、腕の中に小さな身体を抱き込み、体全体で隠すように伏せる。
 腕に枝がかすって痛かった。それでも、発見されるよりはずいぶんマシだ。
「静かにしていろ、身動きもするな」
 小声でつぶやくと、ぬいぐるみのように大人しくなったので、アイザも内心ほっとした。
 茂みの隙間から目をこらすと、門番の大男が視線を走らせているのが見えた。
 どこか迷惑そうな様子に、アイザは眉を寄せる。
 初めはともかく、以後はへまをしていない。へまをする可能性があるほうを考え、アイザは軽く舌打ちした。
「ちゃんとじっとしてるよ?」
 幼い少女がすぐさま抗議の声をあげるので、腹を立てるのも中断しなければいけなかった。
「……口も動かすな」
 小さな身体は熱でもあるんじゃないかと思うほどで、アイザは腹のあたりが熱くて仕方がなかった。
 そのせいか、あの門番の男をやりすごすまでが、ひどく長く感じられる。
 男がこちらに視線を向けたとき、背筋がすっと冷えた。だが男は、アイザ達が隠れているところを大股で通り過ぎてくれた。
 なぜか花を束ねたものを持っていたようだが、いなくなってくれるなら何でもいい。
 そろそろと立ち上がり、本当にいなくなったかを確かめる。もう裏手に回ってしまったのか、姿は見えなかった。
 もう行け、と言おうとしたアイザは、びっくりした。うずくまったカイリの背中が、小刻みに震えている。
「おい、どうしたんだ?」
 おどかしすぎたんだろうかと、あわてて小さな肩に手をかける。
 ぷはあ、と水から上がったかのように、カイリが大きく息をついた。
「はあー、ちっそくするとこだったあ」
 それから深呼吸を繰り返し息を整えると、カイリはくるりと振り返り、大きな瞳でアイザを見つめた。
「もういっちゃった? じゃ、ちがうとこにかくれなきゃね」
「……息をするなってことじゃない、しゃべるなって意味だ」
「ね、つぎはどこいく? うーん、うらにわならだいじょぶかな」
 アイザは突然、何もかもがめんどくさくなった。
 はきはきとしゃべる幼い子供の相手をしたことがないから、対処法だってさっぱりわからない。
 しかも悪いことに、いつの間にか一緒に遊ぶことが決まっているらしい。そんなのはご免だった。
 アイザは手を引いてその場を立ち去ろうとした。けれど、カイリは離れた手をすぐに捕まえてしまう。
「あ、そっちはあぶないよ、エレウスがいるからみつかっちゃう」
 幼い少女の友達の名など知らないが、今頃探し回っているのだとすると気の毒にすら思う。全く厄介なことになったと、アイザは少年らしくない重い溜息をついた。

3.直感的な『サイカイ』 ...自分の意志をしっかり貫くとこが、似たもの同士!
「手を離せ。俺は遊んでたわけじゃないんだ」
「え?」
「たまたまおまえが来たから一緒に隠れてやっただけだ。かくれんぼなら友達とやるんだな」
「ひっどいなあ、かくれんぼなんてしてないよ」
 カイリはぷりぷりしながら、アイザをきっとにらみあげた。
「私だって、あそんでたわけじゃないんだからね。見つかりたくないから、かくれただけだよ」
 あの門番が探していたのは自分ではなかったのだと、アイザはようやく気付いた。
 そういえば、カイリと呼んでいた気がする。なんてことはない、カイリとは、いきなり飛び込んできたこの少女のことだ。つまり自分は、わざわざ危険を冒して、追われているカイリをかばったということだ。
 がっかりしたせいか、どっと疲れがおそってくる。今まで姿を隠していた場所に、体が勝手に座り込んでしまった。
 それを見たカイリは、ここに隠れるものと思ったらしい。斥候宜しくめいっぱい背伸びをして、辺りをうかがっている。
「ん、へいきへいき、だれもいないよ」
 きっちり報告して満足顔のカイリに、アイザは首だけで頷いた。
「……そうだろうな」
 聞こえるのは遠くからのかすかな水音だけで、アイザには自分たち以外の気配は感じられなかった。
 目の前にちょこんと腰を下ろしたカイリに、アイザは溜息をつくしかない。まったくもって妙な展開に、なんだか頭痛がしてきた。
「ディランがね、おうちにいろって言うんだ。そとはいまあぶないからって」
 聞いてもいないのにしゃべりだしたカイリに、アイザはめんどくさそうに答えた。
「なら家に帰れ」
 同じことを言われたのが気に入らないのだろう。カイリはむきになって言い返した。
「やだ、まだかえらないよ。アンセムさまにわたしてからじゃないと」
「アンセム?」
「そ、うまくつくれたからもっていってあげるの」
 青灰色の瞳に、探るような色が現れる。
 アンセムという名は、子供でも知っている。おいそれと近づけないことも、アイザは知っていた。
「おまえは城に入ったことがあるのか? どうやって入った? 中はどうなっている?」
「んんとね、とってもひろいの。お花と、本もいっぱいあるよ」
 アイザはすぐに自分の間違いに気付いた。カイリは、こちらが知りたいことを、きちんと噛み砕いて伝えなければ、何もわからない子供だ。
「じゃあ他に…おまえから見て、普通じゃないものはなかったか?」
「ふつう、じゃないって、なあに?」
 困った顔でそう返され、サイクスは言葉に詰まった。
 探しているのは、城壁が隠している理由そのもの、だ。それがなんなのかは、想像したことがない。
 そう自覚してしまうと、自分が抱いている疑いが、なんの根拠もないものに感じられた。
「ねえ、ねえってば、ふつうじゃないってどういうこと?」
 アイザはゆっくりと首を振った。
「説明しようがない」
「どうして?」
「俺も見たことがないからだ」
「どうして?」
「……追い出されるからだ」
「どうして?」
「……」
 「どうして」攻撃に、アイザはうんざりした。
 身を乗り出して話の続きを待っているカイリを軽く押し戻す。それでも目を輝かせているので、アイザは閉口するしかなかった。
(軽率だったな)
 何がカイリの興味を引いたのかは知らないが、尋ねたことをアイザは悔やんだ。
 相手が子供だとしても、どこからひびが入るかわからない。ましてやアンセムに近いのなら、尚更警戒するべきだったのだ。
 急に黙り込んでしまったアイザに、カイリは首をかしげた。
「おしろに行きたいの?」
 痛いところを突かれた気がして、アイザはカイリを見つめる目を少しだけ細めた。
 行きたくないといえば、嘘になる。
 町はもう探り尽くしたし、疑いに決着をつけてくれるものは、何一つ見つからなかった。だからこそ、アイザは城壁の中を知りたいと思ったのだ。たとえ何も見つけられなかったとしても、落胆はしない。
 疑いはあくまでも手段であり、自分たちを拒む城壁を越えることが、アイザの目的だったからだ。
 疑問を片付けてくれるはずの城壁を見上げると、昨日までよりぶ厚く見える。心がますます熱くなるのが、自分でもわかった。
「じゃ、いっしょに行こ!」
 ぴょんと元気よく立ち上がったカイリは、アイザの腕を引っ張った。相変わらず体温が高い。
 すっかり仲間を見つけた気でいるカイリに、アイザは呆れるしかなかった。子供というのは、なぜこうも思い込みが激しいのだろう。
「どうしてそうなる」
「だって、行きたいんでしょ? ね、いっしょに行こうよ、私があんないしてあげる」
 アイザは一瞬だけ、話に乗ろうかと考えた。
 だがそれを打ち消したのは、うれしそうに腕を引っ張るカイリだった。
 カイリがアンセム慕う気持ちは、自分にはない。むしろ不信といっていい。
 何も疑っていないカイリといると、自分までも欺くようで、気分が悪かった。
「別にいい」
 首を振って断ると、アイザも立ち上がり服についた草をはらった。
「行かないの?」
「ああ」
 どうして、と聞かれる前にアイザは話をそらした。わかりやすいほどしょんぼりされたことが、そうさせたのかもしれない。
「それよりいいのか、渡すものがあるんだろ」

4.好きな『サイカイ』 ...カイリにわかりにくくやさしいといいな!
 カイリはあっと顔を上げた。
「そう、これ!」
 元気よく頭に手をやったカイリは、そのままぺたぺたと自分の髪をさわり、みるみる意気消沈していく。
 アイザは手を伸ばすと、やわらかい髪から花びらをつまみ上げた。
「落としたらしいな」
 今度はうっとなったカイリのてのひらに、つまみ上げたばかりの花びらを落とす。
「どこで、おっことしちゃったんだろ。アンセムさまにあげたかったのに」
 ひどく悲しそうにしているくせに、泣き出さないのがサイクスは不思議だった。子供のくせに、と思う。
 小さなてのひらが大切そうに花びらを閉じ込めたのを見届けてから、アイザは植え込みから出た。
 まだしょんぼりしているカイリを振り向くと、
「ついてこい」
 とだけ言って、歩き出した。
 気にかけたことはないが、今日のような薄曇りは、花の多い季節にふと訪れる。湿っぽさのある空気の中に混じったかすかな花の香りは、アイザの指の先に残る感触を浮かび上がらせるようだった。それが花びらのものかは、わからなかった。
 ぱたぱたと走る音がうるさくて後ろを振り返ると、カイリは、なあに? という顔をする。歩調を緩めてみると、足音は普通になった。
「あ、もしかして、おしろに行くの?」
「黙ってついてこい」
「けち」
 城壁の正門までの短い距離も、アイザは面倒を早く済ませることばかり考えていた。
 門を守っている男達の顔に浮かんだ怪訝そうな表情に、アイザは少しだけ落胆した。子供が何しに舞い戻ってきた、という顔だったからだ。
「許可のない者は客人として扱わないと言ったはずだが」
 アイザに向かって門番の一人(カイリを探していたほうでないから、こちらがエレウスだろう)が低い声で言うと、アイザの後ろに隠れているカイリがいち早く口を開いた。
「わたしのお客さまでも?」
 余計な口を出すなと言わんばかりにもう一人(こちらがディランだろうと、アイザは先程のかくれんぼを思い出していた)が厳しい視線を向けると、カイリはさっと顔を引っ込めた。もちろんかわいく舌を出してみせるのを忘れていない。
 二人の男は小さな子供には充分強面のはずだが、ちっともひるんだ様子がないので、アイザは感心してしまうところだった。
 自分を盾にしているカイリにちらりと視線を落としてから、アイザは真正面を向いた。
「誰も迎え入れてもらおうなんて思っていない。落とし物をもう一つ届けに来ただけだ」
 礼儀知らずの物言いに、ディランはかすかに眉を動かした。
「殊勝な心掛けだな。探検ごっこは諦めたということか?」
「子供の遊びに目くじらを立てられたからな。懲りない方がおかしい」
「利いた風な口を」
 ディランの声には侮った響きがあったが、同時におかしそうに口元を歪めている。アイザはそれをじっと眺めてから、頭が固いという印象は、自分の中で半分ほど取り消しておいた。
「それで、落とし物というのはこれか」
 無骨な手が差し出した花冠に、カイリが顔をかがやかせるのが見なくてもわかった。花を束ねたものはこれだったのかと、アイザはようやく納得した。
 花冠を受け取りカイリの頭にのせてやる。
「確かに届けたからな。ちゃんとアンセムに渡してやれ」
 アイザの態度にエレウスは苦い表情を浮かべたが、それは一瞬のことだった。
「面倒をかけたようだな。礼を言おう」
 小さな背中を押しやると、さっそくカイリはエレウスに飛びつき、元気よくしゃべりはじめた。
 ようやく面倒が終わったと、これみよがしに溜息をつく。
「どうして目を離した。外は、危ないんじゃなかったのか?」
「子供が関わることではない。さあ、お前も家に戻れ。今後は不用意に城の周りをうろつくな」
 ふん、とアイザは短く鼻を鳴らした。
 アイザにだって、今更こそこそと忍び込むつもりはない。ただ、納得したわけではなかった。疑いはいまも胸の底にくすぶったままで、到底そのままにしておけるものではない。
 くるりと踵を返し、城壁に背を向ける。
 育ってきた町に一歩戻ると、少しだけ息がしやすくなったようだった。城を守る大きな城壁に無意識のうちに気圧されていたのかと、アイザは自分でもどう扱っていいかわからない感覚になった。
「またね」
 落とし物が、その小さな手を振っている。けれど、アイザはもう振り返らなかった。

5.こんな『サイカイ』は嫌だ ...ラブはうれしいけど困っちゃう!
 寒々しい回廊と繋ぐ階段の陰になった場所で、サイクスは小さく縮こまっているのを見つけた。
「日陰にいるほうが落ち着くらしいな」
 あからさまな嫌味に、カイリはきっと顔を上げる。
「暗くて寒くて居心地悪いけど、隠れるにはぴったりの場所だよ」
「どうだかな」
「気付かなかった? 私、朝からずっとここにいるけど、誰にも見つからなかったよ」
「そうか」
 元々探してもいないし、探す気もない。通りかかった際に気配を感じたから覗き込んだだけだった。
「ならそのままいたらどうだ」
「言われなくったって!」
 ぷいと顔を背けたカイリは、悔しそうにしているが、涙をこらえている様子はなかった。
 何度も脱走を試みるのは、拾ってきた猫が居着かないのとどこか似ている。
 今度のことも繰り返されてきたことで、逃げる手立てがないからと隠れるその幼稚さが、サイクスを呆れさせた。
 相手をするのさえ面倒になる。
 小さくくしゃみをするのが聞こえ、サイクスは重々しい溜息をついた。
 眠り込んだのを回収するのも、もう何度目かはわからない。


6.この世に『サイカイ』がいなかったら
サイクスはカイリを心から愛していると言い続けて早約3年。
妹の賛同を得、同志の方がいるしあわせに、シモーヌはしめしめとなっているわけですうひひひ。
それはもう、鼻息荒く興奮しちゃう境地ですとも。
かわいいカイリちゃんにねちねち絡むこのグンパツに顔が好みな美男子は誰じゃい! から始まりまして、
現在に至るわけですはい。陰険参謀さんと我らがプリンセスはイケると毎日ガッツポーズです。
なぜこんなにも悶えてモエモエなのか。
前述のとおり、サイクスがカイリを愛している、に尽きるわけなのです。
人としてのサイクスと、根本から違う人に触れるカイリの図は、大変興味深く思考を禁じ得ません。
年の差と体格差はもちろんとして、監禁という世間一般ではNGワードな行為があったのも見逃せません。
ぶっちゃけて言っちゃえば、大変好みだったわけです。拉致監禁ラブは新しい境地です。
唯一誤算があるとすれば、サイクスがどれほどカイリを愛しているかを訴え続けた結果、
否定的だった妹が話に乗ってくれるようになったことでしょうか。
ミイラ取りがミイラになっちゃうほど、サイクスとカイリはモエちゃうわけですぐふぐふ。

ただ、同郷というのは、とても不自然な気がします。モエ的には大変おいしゅうございますけれども。
個人的な印象を多大に含めてはいますが、お上のやることはようわからんということでひとつ。

7.次に回す6人(『指定』付きで)
ここはお好みのものをおひとつ。というわけで、拾って下さるとシモーヌ大変喜びますはあはあ。


レイナ様、ありがとうございました!(´▽`*)
すっげすっげ楽しかったっす!
いやー、やっぱりサイクスとカイリが好きです。大好きです。妄想どんとこい!


しばらく不在にしていて申し訳ありませんでした。
シモーヌと妹は毎日元気に過ごしております。ご覧の通りぴんぴんです。
あたたかい一押しをいただく度に、ほんとうにうれしくて、めきめき元気になっております。
ひざまずいて直接お礼を申し上げたいのに、なぜかパソコンの中には入れないのですうぎぎぎ。
ほんとうにありがとうございます。見に来ていただけて、すっごくすっごくうれしいです。(*ノノ)
シモーヌはバターのようにでれでれしておりますうっへへへ。


  • 2010.03.21




絶賛にゃんにゃんデイ

しあわせすぎて鼻血ぶふー! <シムピープル☆DE☆島っ子ライフ ε=\_○ノ ウヒャッホ-ウ!!!!!
「面白いよな、これ。島にもあったらなあ」
「そうだね、じゃあせっかくだし持って帰ろっか」
「それは構わないが、どうやってだ? 船の方が沈むことになるぞ」

平成22年2月22日は、記念すべきすばらしい日です。
全国的にゃんにゃんの日、すなわち島っ子がにゃんにゃんしてるスペッシャルなデイ! エブリデイ!
シモーヌ的にはシグバール様に全力で思いを馳せる日でもございますやんややんや。

痛恨の包丁はいまだにシモーヌと妹の胸にぐっさりと突き刺さり、怨嗟をとなえる毎日ではあるのですが、
反比例するように子供たちへのいとおしさがますばかりなのでございます。
山をはるかに越える絶望を送られようとも、シグバール様への憧れはやまないのでございます。
これは試練なのか、とうっかり勘違いしちゃうほどですとも。おれっちの心意気を…神が試しておるのだ……!
ふんだっ、このシモーヌ、しつこさにだけは自信がありますからなっ。
いとしく思う気持ちは、運命と自称しているエゴになど、断じて壊されはしないのです。
それともあれは、コマンドボードといったところでしょうか。
固執していると言ってしまえばそれまでですが、考えなくなるのはできないなあ、と思えるのです。
358は未プレイですが、BbSもコードも未プレイでよかったのは確かですけれど。
でも、少しでも関わっているのなら、気になって仕方ない。
思い入れが強すぎるのも、我ながらはた迷惑なものです。ぐちぐちねちねちうざいことこの上ないったら。
妹といっしょに深い穴を掘って、その中に恨みとかをぶちまけてこよう、そうしよう。

さて、こんなときは心のマッサージをするに限ります。
ちなみにアンセム様はカイリにもらった「かたたたたきけん」(ひらがな重要)を後生大事に持っていらっしゃると、
シモーヌは信じてやまないのでございます。ブライグ様はすぐ使って遊んでいるに違いありませんふひひ。
みなさま、シムピープルというゲームはご存じでしょうか。
絶賛フリーダムなゲームでございまして、↑のような楽園という名のパラダイスを作ることも可能なのです。
新しい世界の時間が進み始めた瞬間、心臓が止まるんじゃないかとさえ思いました。
きゃっきゃと遊びだす島っ子に、椅子から転げ落ち息切れしながら悶えたのは言うまでもありませんとも。
ふぉおおう……!! 島っ子が…ソラとリクとカイリが楽しそうにぃいいい…!! アモーレ!! アモーレ!!
天国でした。楽園が見えました。今度は海に行く予定はばっちりです。
ちなみに脳内では、イカダ(はだめだったので王様達と出会って)で外の世界を旅する、というストーリー。
ソラとリクとカイリは、もう二度と離れてはいけないのです。
あの子達が再び離れることがあったら、どんなに悲しむか、どんなに辛い思いをするか。
第一、自分たちが離ればなれになることを、ソラとリクとカイリが考えるはずがありません。
だって島っ子なのですもの。
ちなみに保護者はアンセム様とシグバール様の予定ですうへへへ。
フリーダムまじさいこー!


  • 2010.02.22